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2008-10-02田中ロミオと"普通"の希求再び

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田中ロミオの『AURA』読み終わった。「普通への希求」(と自分が勝手に思ってる物)のテーマは非常に射程が広くていいなぁ…。

普通と特殊に関しては、『C†C』『イマ』の人間/非人間ラインと、『おたぐら』『AURA』の一般人/オタラインで、どうでしょう(何が)。

甘い罠のような気がしないでもないけど、あえてそこに固執してみる。

あずさや笛子の「友達うまくやれてる?」という台詞(人間/非人間ライン)と

良子の「"普通"のやり方、おしえて」(一般人/オタライン)は

最終的には一つの流れになると思う。

「こういうもののせいじゃない、きっとな。俺が弱いってだけだ。かっこつけるって以前に、普通になるのって努力がいると思う。みんな頑張って、普通やってんだと思う。異世界の剣士だって自慢したって、そんなのは格好良くなんかないんだ。俺、自分が嫌いなんだろうな、たぶん。それでも、ましになりたいんだろうな、いつか」(『AURA ~魔竜院光牙 最後の戦い~』p.331)

 そしてついに、

「くらぁー! なんじゃあこの騒ぎはぁぁぁ! この生徒指導の猪俣がいるとわかっての狼藉かぁぁぁぁ!」

 宴の終わり。我先に自分の席に戻ろうとする者たちが机を椅子を蹴倒し、互いに衝突しながら冷えた秩序に向かって最後の混沌を炸裂させた。

 そんなビッグバンの中、俺と良子はどちらからともなく手を繋いだ。

「一郎」

「ん?」

 混乱にまぎれて、あいつはそっと耳打ちする。

「"普通"のやり方、おしえて」(p.351f.)

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